







銀座コージーコーナーと言えば、「苺のショートケーキ」をイメージする方も多いのではないでしょうか。その「苺のショートケーキ」にも使われているスポンジ生地を作っているのが、私が所属する川口工場の製造グループです。スポンジは、すべてのケーキの土台となるもの。味・食感・焼き色はもちろん、ケーキごとの規格に応じた重さ・高さなど、あらゆる条件を満たさなければなりません。けれど、スポンジって、とても繊細なものなんです。同じ材料を同じ量扱ったとしても、例えば、卵の温度がわずかに違うだけで、別物の生地になってしまいます。また、オーブンの温度管理も重要。焼きの工程は外気の温度や湿度に左右されやすく、毎日現場で焼き上がりをチェックし、温度を細かく調整しています。すべての工程を経て、自分たちで仕込んだ生地がキレイに焼き上がると、やっぱり嬉しいですね。機械任せにせず、自分の目と舌でスポンジの品質を確かめ、自信を持って次の製造ラインに送り出しています。






若手にも責任のある仕事が任せてもらえる。それは、銀座コージーコーナーの魅力のひとつだと思います。今年で入社3年目になりますが、最近では新商品の試作にも携われるようになりました。新商品のスポンジを焼いて、製造現場の担当者として意見を伝える。やはり、実際の製造ラインに乗せることで初めて見えてくるものがありますからね。若手であっても上下関係を気にせず、積極的に意見交換を行います。入社2年目のときには、製造に遅れが生じがちだったスポンジの改善を提案。卵や小麦粉などの計量の順番を変更したり、使用する器具を統一したりと、試行錯誤を繰り返しました。結果として、しっかりと改善効果が現れ、会社に大きく貢献できたのは嬉しかったですね。入社前は、製造現場に対し職人気質なイメージを持っていました。しかし、ここの職場は全く逆。感覚的ではなく、理論的にこうだからこうなる、と納得できる教え方をしてもらえるので、どんどん知識が吸収できています。






銀座コージーコーナーでは、製造部門の若手社員に対し、実店舗での研修が行われます。不思議なことに、普段、製造に携わっている商品が、店舗で見ると、全く違った見え方になるんですよね。例えば、現場では手袋をつけているので手で直接扱うこともありますが、店舗ではトングを使う。すると、トングでつかむと割れやすいとか、クリームを削りやすいとか、本当に色々なことに気づけるんです。これは、自分でお客様に商品を箱詰めしたからこそ学べたこと。店舗に立つことで見えたヒントを、製造現場での改善に役立てる。何事も自分で体験し、気づくことが大事だと実感しました。私は将来、商品開発に携わることを目標としています。お客様においしいと感じてもらうのはもちろんですが、今、製造の現場にいるからこそ、作り手となる従業員の作業効率まで考えた商品を開発したい。そのために、こうした意義のある研修は積極的に活かしていきたいですね。






