







業界トップクラスの豊富な商品数。それが、銀座コージーコーナーへの入社を決めた理由のひとつでした。現在、私が担当しているケーキの仕上げラインだけでも、1日に平均10種類ほどのケーキを扱っています。トータルでは、1日およそ3万個を製造。最盛期を迎えるクリスマスの時期には、1日10万個に及ぶこともあります。しかし、たとえ何万個ものケーキを製造しても、その内のたったひとつでさえ、不備のあるものを世に出してはなりません。製造ラインを管理するライン長として現場を巡回し、正しい手順で製造が行われているか、何か問題が発生していないかなどを細かくチェックしています。もちろん全工程を1人で確認できるわけではないため、製造担当者と協力しながら、品質と規格を守るための管理を適切に実行できているかを重点的に見ています。製造工程には必ず人の手が加わる、だからこそ、些細なミスも見逃さない、毎日の徹底した管理業務は欠かせないんです。






入社以来ずっと、製造現場一筋です。これまでさまざまな業務に取り組んできましたが、入社3年目に挑んだ「プチモンブラン」のスポンジの改善は今でも鮮明に覚えています。通常、焼きの工程では、製品に応じて2種類のオーブンを使い分けます。「プチモンブラン」は、もともと使用していたオーブンの場合、スポンジの焼き上がりにムラが生まれ、高さにばらつきが出てしまうのが問題でした。そこで、新しい充填機を導入しつつ、もう一方のオーブンを使用すれば上手く製造できるのではないかと考え、改善をスタート。まず、直属の上司、さらには製造用の機械に精通した工務課の方にアドバイスをいただくことに。そして次に、オーブンの温度設定をはじめ、試行錯誤しながら一番キレイに焼き上がる製造方法を模索。最終的に3ヶ月かかり、ようやく本生産にたどり着くことができました。入社して初めてやり遂げた大きなプロジェクトだったので強く印象に残りましたし、そこでの成功が大きな自信につながりました。






銀座コージーコーナーの洋菓子は、機械で大量生産している。そう思っている方が多いのではないでしょうか。実は私も入社前はそう思っていましたが、実際は人の手作業による工程が多く、特にケーキのような生菓子は高い技術が要求されます。ライン長として技術指導を行う際は、言葉だけでなく、実際に見て覚えてもらうことを意識。良いお手本だけでなく、あえて悪い例も、なぜ悪いのかを実践して見せることで、従業員にきちんと納得しながら覚えてもらうようにしています。ライン全体の技術力を上げることで、より質の高い洋菓子作りが可能になります。スイーツは人の心を豊かにしてくれるもの。自分たちの作る洋菓子がその役割を果たしていると思うと、この仕事にやりがいを感じますね。普段の製造業務ではお客様と直接会う機会はありませんが、これからもお客様の笑顔を思い浮かべながら仕事をしていきたいです。






